断熱カーテンがもたらす効果

冬場に、ストーブやパネルヒーターなどの暖房装置を作動させても、なかなか部屋が暖まらないことがあるでしょう。たしかに、建物の壁や天井裏には断熱材が付設されており、室内の温度を保てるようになっています。しかし、窓には断熱材を貼り付けるわけにいかないため、窓から冷気が室内に伝わってしまうのです。窓から伝わった冷気が床の上に滞留し、足元が冷たく感じることがあるでしょう。こうした場合、暖房器具を使いながら、空気を撹拌するため扇風機やファンを回すと、一定の効果が期待できます。ただし、床上に溜まった冷気が暖気と混ざる分だけ、室温も低下してしまいます。そこで、窓全体を覆う断熱カーテンを付ければ、ある程度冷気の侵入を防ぐことができて、室内を暖かく保つことができます。
断熱カーテンが持つ断熱以外の作用
断熱カーテンは、冬場の冷気の侵入を防ぐだけでなく、夏場は外部の熱気を遮断し冷房の効果を高めることができます。さらに、断熱カーテンは熱を遮断するだけではなく、音や光も遮断してくれます。カーテンの厚さによって効果が異なりますが、断熱効果があるカーテンなら、ある程度防音や遮光の効果が期待できるでしょう。防音については、扉や壁のように、足音や家電の稼働音など床や壁を伝わる音を遮断することは難しいでしょうが、人の声やテレビの音など空気中を伝播する騒音については、一定の効果が認められています。また、遮光に関しては、断熱効果のある厚いカーテンなら、室内の家具や壁の日焼けを防ぐ効果が十分にあると言えるでしょう。